セクシャリティ迷子のメモ帳

32歳、バツイチ独女、バイセクシャル。思ったこと・感じたことの備忘録。

話題になってたあのレポを読みました

 

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

 

 

2週間前に買って積ん読していたが、とうとう読みました。

しかも、たった今!(笑)

 

「レズ風俗レポというより、作者本人の生きづらさが浮き彫りになっている」

「読んでいてツラい」

 

読む前にそのような前評判を聞いていたため、読むのをためらっていた。

「読んで大丈夫!? 私、明日から生きていける!?」

などと、大げさな不安を抱いていたが、思いのほか読後感は爽やかだった。

読み終わってすぐに思ったのは

「あ、私も自分を大切にしよう」

だった。

 

 

共感ポイント多数

 

読んでる間はずっと

「分かる! その感覚、分かるぞ!!」

の連続であった。

具体的に言うと、52~53ページ辺り。

本当はみんな抱きしめてもらって安心したいとか、あとはこのくだり。

 

自分が女だと認識したくない

男になりたいわけじゃなく

性別に属してるのが嫌というか…

 

自分が「自分」である前に

「女」であると

過剰に定義されるのが怖いというか…

 

私が「男らしい男」が苦手なのも、この感覚に近いものを抱いているからだと思う。

「私」という人間を見てもらってないような、相手の中の「女の子ってこういうもの」というフィルターを通して見られてるような。

つまりは相手の「理想の女の子像」を押し付けられているような感覚を受けるのだ。

 

それと、このくだりも「私も同類だぞ、永田カビ氏!」と心の中で叫んだ。

 

(先述の引用の続き)

後はもう

とにかく男体より

女体に性的な興味がある

 

でも特定の女性に性欲を抱くわけじゃない…みたいな

 

これをなんというセクシャリティに分類すればいいか分からないが、永田カビ氏の感覚はよく分かる。

というか、全く同じだ。

違うのは、私には男性・女性両方との性的経験があるということ。

でも、経験があっても、レズビアンなのか、バイセクシャルなのかと言われてもよく分からない。

実際に女性と付き合ったことはないからな。

付き合ってみたら分かるのかもしれないけど、今すぐそれをしたいとも思わない。

だから今は「クエスチョニング」なのだ。

 

そして、私もこれがしたいんだよなぁと思ったのがこのくだり。

 

「何によって自分の心が満たされるのか」がわかった気がする

発信して

人に届く事

人に認めてもらう事だ

 

小さい頃からずっと

「小説家になりたい」

「何か書きたい」

という気持ちはずっとあったけど、書きたいと思うものになかなか出会えていなくて。

だけど、自分のセクシャリティとか、性的なことに絞ってブログを書き始めたら、スッキリしてきて。

体の中に抱えていた重りが取れたというか、出すもん出せてスッキリした気分。

と同時に「そういえば、あれも吐き出したいな」ともうひとりの自分がささやいてくる。

記事が溜まったら、冊子にまとめて文学フリマで売り出そうかな(笑)

 

 

申し訳程度のまとめ

 

半分くらい自分語りになっていて、ブックレビューでなくなっているが…

前評判のとおり、レポではなく、作者の生きづらさを語るコミックエッセイだったし。

永田カビ氏が生きづらさからちょっと解放されるのを見届けて。

自分の生きづらさも見つめることになる。

センセーショナルなタイトルとは裏腹な、深いマンガでした。

 

 

追記

 

このくだりも「分かる…」って思った。

 

(前略)

私にとって想像した事を描く方が

自分が実際にした事

思った事を描くより恥ずかしいのだ

 

私もフィクションでエロBL小説書くより、ハプニングバーとかレズ風俗で体験したこと書くほうが恥ずかしくない。

フィクションを書くとどうしてもふわふわしてしまう。

私の書きたいことはこんなんじゃないのに、とモヤモヤしてしまう。

フィクションを書くのにはどうも向いてないんじゃないかと思われる。

 

そして、言い忘れてましたが。

腐女子です。