読んだら考えることが増えた
夏休みの課題図書、というわけではないが、こちらの本を読了した。
LGBT界隈では有名な(と思われる)、タレント・文筆家の牧村 朝子さんのエッセイである。
ネットメディアで連載していたものを書籍化した本だ。
最初に断っておくが、読んで前向きになれるとか、勇気をもらえるといった類の本ではない。
そういう人もいるかもしれないが、私には「より悩みが増えたな」と感じる本だった。
本の構成と内容
こちらの本は4章構成になっているが、前半2章が読者からの投稿に対する回答、後半2章が自分語りとなっているので、実質、2部構成である。
前半は読者の投稿に共感したり、牧村さんのユーモア溢れる回答にくすっと笑ったり、気軽に楽しめる。
だが、後半からがしんどい。
牧村さんの闇の部分に触れるからだと思う。
10歳で同性に初めて恋をしたこと。
それをずっと押し殺してきたこと。
そのために、たくさんの無理を重ねたきたこと。
とても苦悩の深い人だと感じた。
と同時に、こうも思ったのだ。
とても人間らしい人だな、と。
読後、感じたこと
結婚も離婚も経験して思ったのは、結婚したから幸せってわけでもないし、離婚したから不幸ってわけでもない。
今が幸せかと言われると微妙なところだが、不倫とセフレに溺れてお先真っ暗で、旦那と恋愛関係でいなければいけないことに息苦しさを感じていたあの頃に比べれば、マシではないかと思う。
この本を通して、
「あなたは本当に幸せなのですか?」
「本当に不幸なのですか?」
と問いかけられているような気がした。
今後、書きたいこと
最後に、今後書いていこうかなと思うテーマをいくつか挙げておきたい。
- 中学の同級生(同性)が好きだったかもしれない
- いま好きな人(同性)について
- 「百合」を避けていたあの頃
- 男の体に興味なさすぎる
- 元旦那を好きだった理由は「半分女の子だったから」
- 元カレから言われた「あなた自身のために性格を変えるべき」にはやっぱ納得できねえ