セクシャリティ迷子のメモ帳

32歳、バツイチ独女、バイセクシャル。思ったこと・感じたことの備忘録。

セクシャリティを何で決めていますか?

違和感があるかどうか

 

先日、ゲイ男性と話す機会があったので、LGBTの方々に聞いてみたかった質問をぶつけてみた。

 

「自分のセクシャリティを決めたきっかけはなんですか?」

 

返ってきた答えは

「付き合ってみて、違和感があるかどうか」

だった。

彼は女性に告白されて付き合ったことがあるが、交際している間、違和感で苦しかったそうだ。

1年交際していたが、手を繋ぐ以上のことができなかった。

だけど、男性と交際した時は違和感なく最後までできた。

だから、自分はゲイなんだなと自覚したとのこと。

ひとつの基準として、たいへん参考になった。

 

 

女性とお付き合いしてみたいけど…

 

「レズ風俗を利用した時、女性とすることに違和感がなかった」

という話をそのゲイ男性にしたら「レズビアン寄りなのでは?」という答えが返ってきたが、どうなんだろう。

男性と付き合うことに違和感があるわけではないからなぁ。

かと言って、バイセクシャルかと言われると悩んでしまう。

まだ女性と付き合ったことはないからね。

女性と付き合ってみたら、はっきり分かるんだろうけど。

だから、女性とお付き合いしてみたい気持ちは、すごくある。

 

だがしかし、だ。

今はパートナーが欲しくない!!

20歳から十数年間、パートナーがいる生活をしてきたらせいか、シングルの気楽さを実感しまくっている。

 

私の休みは全て私のもの!!

「ここの休みは、パートナーと会うから空けておかなきゃ…」みたいな気遣いも不要!! 

休みの日に昼まで寝ていようが、夕方から出かけようが、文句も何も言われない!!

なんという気楽さ!!

 

この気楽さ、パートナーがいれば味わえないので、今のうちに存分に味わっておきたいところ。

いずれはまた、パートナーが欲しいけどね。

根本が寂しがり屋なので、一生ひとりで過ごすのはムリ。

ひとりでいることに飽きたら、パートナーを探そうかなと思う。

それが男性でも女性でもどちらでもいい、というのが今のところ、ハッキリ言えることかなぁ。

 

好きな人の性別にこだわりがないなら、パンセクシャルを名乗ることもできるけど…

そもそもシス男性(心も体も男性)としか付き合ったことないから、分からん!!

「女らしさ」を押し付けられる不快感について考えてみた

 

Twitterで拡散されていた記事で、自分のTwitterでもちょろっと感想を述べたのだが。

「女らしさ」を押し付けられるのがなぜ嫌なのか、改めて考えてみたいと思った。

 

 

なんで押しつけが嫌なんだろう?

 

私の考えの根本には

 

  • 「精神的に自由でいたい」
  • 「物事を柔軟に考えたい」

 

という思いがある。

これは私が思い込みが激しく「~すべき」という規範意識が強いことから来ている。

要は、真面目すぎて辛くなることが多いので、ちゃらんぽらんに楽しくやりたいのだ。

考えがゆるくなれば、少しは生きやすくなるかなーという願望である。

 

それで、本題。

「女らしさの押し付け」に感じるのは、不快感と同時に防衛本能もある。

「てめえ、私のナワバリに入ってくんな!!」っていうやつ。

「精神的に自由でいたい」という思いを踏みにじられているような気持ちになる。

 

押しつけへの不快感は、祖母と歴代元カレに感じることが多かった。

ちなみに「歴代元カレ」の中に元旦那は含まれていない。

彼は「女らしさ」の押し付けを一切してこない、ジェンダーレス男子(見た目は普通でしたけどね)だったからだ。

じゃあ、なんで離婚したのかって話は別の記事で書くとして。

 

 

実際に押し付けてきた人たち

 

祖母はよく「女が家事をして当たり前」と言っていた。

88歳という年齢と、お手伝いさんがいるような家庭環境で育ったことを考えれば、当然、そうなるっちゃなるんだけど。

私が家事をしても無反応だったのに、弟が同じことをすると「エラいわねー!!」と声色を変えて褒めていた。

幸い、両親の教育方針は真逆で、弟も祖母の反応に白けきっていたが。

「同じことしてるのに、反応に差がありすぎる」と当時はイライラしていたが、上記のとおり、祖母に同調する家族がいなかったので、その点では大きな不満はなかった。

 

問題は、歴代元カレたちである。

不倫も含めると、元旦那以外は「女らしさ」を押し付けてくる野郎どもが多かったなぁ。

特に顕著だったのは、2か月前に別れたモラハラ彼氏だった。

 

モラハラ彼氏は、押し付けがひどかったわけではないのだが、一緒にいるのも耐え難いなと思ったエピソードがある。

それは「彼女なんだから、洗濯くらいしてよ」と言われた時。

当時、通い同棲状態になっていて、朝食を毎回彼に用意してもらっていた(頼んでないけどね)。

「僕がやってばかりじゃ嫌だから、たまには、はるかさんもやってほしい」と言われたのだ。

頼んでないとはいえ、朝食を用意してもらっているのに何もしないのも悪いかと思って、彼の言う通り、洗濯をした。

やりながら憂鬱でたまらなかった。

洗濯自体はもちろんできるし、やり方だって分かっているけど、

 

「何で結婚もしてないのに、人様の服を洗濯しなきゃならないんだろう」

「っていうか、結婚してても、人様のために家事なんてやりたくない」

 

という気持ちでいっぱいだった。

洗濯を終えたことをLINEしたら、彼からは「ありがとう」と返ってきたが、ちっとも嬉しくなかった。

嫌な予感がふつふつと湧いてきた私は、彼にたずねた。

 

「今後もこういうこと(家事)するのを、感謝も特にしないで求めてきたりする?」

 

彼からの返信は

 

「感謝しないことはないけど、求める回数は増えていくと思う」

 

だった。

彼との結婚は絶対にない、と思った瞬間だった。

結婚している時、家事はあくまで「自分のため」にやっていたし、元旦那もそれに異議は唱えていなかった。

それが快適だったのに、誰かのためにやるなんて絶対できないと思った。

その出来事から1ヶ月後にモラハラ彼氏とは別れた(正確に言うとフラれた)。

 

 

つまり、こういうことです

 

ものすごーーーーーーく脱線してしまったけども(笑)

「女らしさ」の押し付けが、自分のテリトリーを侵されている気分になって、非常に嫌な気持ちになる。

自分を守るために頑なになる。

っていうのが理由なのかなと思います。

答えになってない気がするけど…

とても普遍的なLGBT映画でした


【予告編】映画「虹色の朝が来るまで」/2018

 

rainbowreeltokyo.com

 

Twitterのフォロワーさんと見てきた。

「レインボー・リール東京」という、LGBT系の映画祭で上映した作品。

ざっくり言うと、ろう者のレズビアンカップルが、他のLGBT当事者との交流を通して、悩みながらも希望を見出す物語。

メインの登場人物がろう者なので、セリフがほぼ全編手話なのだけれど、字幕もあるし、特に違和感はなかった。

 

 

映画の終盤は泣きっぱなし

 

自分のTwitterでも少し触れたのだけれど、終盤のシーンはボロ泣きしていた。

グッとくるセリフが多かったのだ。

特に良かったのは、主人公の2人がFtM男性(体は女性だが心は男性)から過去の話を聞いた時に出てくる、男性の母親の言葉。

 

「あなたが男性に変わったことを、私は受け入れられなかった」

 

「あなたのせいじゃない。誰のせいでもない」

 

「あなたの人生は一度きり。自分らしく生きてほしい」

 

セリフがうろ覚えなので、間違っているところもあるかもしれない。

引用したセリフだけでは分かりづらいかもしれないが、母親が戸惑いながらも、最後は自分の子を応援しようと決意した様が短いセリフの中に表れている。

こんな風に受け入れてもらえたら、幸せだろうなと思った。

と同時に、自分の両親はどう反応するだろうかとも考えた。

マイノリティー全般に理解はあるほうだけど、自分の子だったらどうだろう。

いまいち反応が読めない。

今はパートナーもいないし、クエスチョニングというセクシャリティ迷子な状態だから、しばらく言うつもりもないけど。

 

 

見終えた後に思う。

 

昨日の二次元アイドルライブでの疲れも残っていたけれど、今日見られて本当に良かった。

交流会とか、ビアンバーとか行って、自分のセクシャリティを探っていきたいと改めて思うのだった。

今は男性との恋愛はいいので、女性と付き合ってみたい欲が高まっているのだよ。

ただ、パートナー探すよりしばらくひとりでいたい気持ちもあるのだ。

自分の都合だけで動く気楽さを実感しているからねぇ。

友達増えるくらいでいいかな、しばらくは。

 

 

拍手文化の違い

 

そういえば。

今日初めて知ったのだけれど、拍手を表す手話があるのだよ。

普通は両手を叩くけれど、手話では、両手を広げてひらひらさせるのだそうだ。

星がキラキラしている様を表しているみたいで、素敵な光景だなと密かに思っていたのだった。

 

私はこの相談者とお友達になりたい

am-our.com

am-our.com

am-our.com

 

上記のリンクはとある婚活相談シリーズの一部なのだが。

芸術系大学院生の女性が、中性的で性欲の薄そうな男性をゲットするにはどうしたらいいか、と相談するんだけど、相談が進むうちに「同性をパートナーにするのもアリなのでは?」という結論に至る内容。

記事を読んでいて、相談者の女性にものすごく共感できた。

特に、

「男男した男が怖い」

「美人のお姉さんなら付き合いたい!」

っていう二点。

 

男らしい男が苦手

 

相談者の女性と違って、ショタコンではないのだが、男らしい男、特にマッチョは苦手で、一緒にいて落ち着かない。

そういう人の中にもスイーツ好きとか、動物好きがいるだろうから、ひとくくりにするのも失礼だけど、何となく圧迫感がある。

というか、アレだな。

「女性らしさ」を押し付けられるのが嫌なんだな、単純に。

付き合っていて嫌だなと感じた男性は「女性らしさ」を押し付けてくる人がほとんどだった。

少しでも男言葉を使おうものなら、露骨に不快感を示された。

具体例を書こうと思ったらぱっと思いつかなかったので割愛するけど。

男性に限らず、価値観を押し付けてくる人は基本的には苦手。

 

性欲はあるほうだけど、一緒にいて落ち着くのは性欲の薄そうなガツガツしていない男性だったなぁ。

甘いもの好きとか、かわいいぬいぐるみが好きって一面があると、仲間意識のようなものを感じる。

10代の頃とか、ハプニングバーに通い詰めていた人妻時代は好みは逆だったけど。

なんだったんだろう、あの時は。

はっちゃけたい時期だったのかもしれない。

 

「女性となら付き合いたい」って部分に関しては前の記事も読んでもらいつつ。

 

haruka15793.hateblo.jp

 

 

きれいな女の人はアリ

 

レズ風俗でお姉さんとチョメチョメした時に

「悪くない、むしろアリ!」

と思ったのは、相談者と共通しているところかな。

もちろん、女性にだって価値観を押し付けてくる人はままいるわけだが、同性とのチョメチョメには満足感というか、幸福感というか、異性とした時とは違う「何か」があったのよねえ。

「何か」ってなんだよ、っていうのを説明するのが非常に難しいのだが…

異性とする時に感じてた「楽しませなきゃ」ってプレッシャーから解放されてたのかな。

他にも色々理由があるんだと思うけど、いま思いつくのはこれくらいなので、別の機会に考えることとしよう。

 

 

引用記事について

 

最後に、冒頭に紹介した記事の解説をチラッとしておく。

元は、アルテイシアさんという、性の話題をメインで書いている作家さん(というかライターさん)の連載。

婚活が上手くいかない相談者たちに、なぜ上手くいかないのか、どうしたら上手くいくかを、アルテイシアさんと相談者が一緒に考えていく。

共通しているのは、

「まずは自分を知ろう。自分がどんな相手がいいかを知ろう」

っていう、アルテイシアさんのスタンス。

これって、パートナーが欲しいと思った時に、誰でも考えたほうがいいことなのよね。

だから、記事を読む中で、自分と境遇が似てる相談者からヒントをもらったりする。

婚活をしていてもしていなくても、自分を知るきっかけになるので、一読の価値あり。

神様、人を愛するとはどういうことですか?

つい最近、Twitterでバズった某おっさんずラブの主人公と同じことを思う今日この頃。

ドラマきっかけというわけではないけど、春田みたいに「え? え? え??」と思うことがたくさんあって、セクシャリティ迷子になっている。

具体的に言うと「ほんとに男性だけが好きなんだろうか?」と悩んでいる。

 

 

悩みのきっかけ

 

きっかけは、好奇心と癒しを求めて利用したレズ風俗。

レズ風俗というのは、ざっくり言うと、女性が接客する女性向け風俗のこと。

出張ホストみたいな男性に接客してもらう女性向け風俗は選択肢に入れなかった。

離婚・引っ越し・モラハラ彼氏との別れで精神的に参ってたし、離婚前に男性とアダルトな遊びをしまくって消耗してたので男性と距離を置きたかった。

最初は有名店を利用するつもりだったけど、性的なことする前に会話がしたかったので「対話型」という文言を掲げているお店に決めた。

検索したら一発で名前出てくると思うから、サイトのリンクを貼っておく。

 

relieve-you.jimdo.com

 

利用した時の体験談はこちらをご覧ください。↓↓↓

 

haruka15793.hateblo.jp

 

  

イチャイチャ自体はとても楽しく、2時間のコースだったが「短い!」と思うほど。

それで、女性とのイチャイチャに全く抵抗がない自分に気づいた。

お金が発生しているからと言えなくもないけど、終わった後に思ったのは「たまには女の子とエッチなことするのもいいよね」ではなく、

「生まれてから30数年間、完全なるヘテロ(異性愛者)だと思って生きてきたけど、そういうわけでもないんじゃない?」だった。

試しに女性がパートナーだったらと考えてみたけど、違和感も嫌悪感も特になかった。

俗っぽい言い方すると「あり寄りのあり」だなって思った。

 

 

 悩みを分解すると…

 

この疑問に関して、思い当たることが3つほどある。

 

1つ目。筆者は女性だが女性の体が好きである。

ってか、女性の裸をオカズにしてますけど何か。

逆に男性の体には、ほぼ興味ない。

細マッチョの男性が人気あるのは知ってるけど、私の心には刺さらない。

後日詳しく書くが、ハプニングバーに通ってた頃、女性客同士が竿の話で盛り上がってたことがあったが、その話題にも全然乗れず。

「入れば何でもいいじゃん…」と思ってたくらい。

 

2つ目。「男らしい男」が死ぬほど苦手。

特に「俺についてこいタイプ」は友達になるのも勘弁してほしい。

これに魅力を感じる女性がいるのは知ってる。

だが私が思うのは「上から目線でうざい…」である。

だからなのかは分からないが、中性的な見た目の男性とか、乙女要素のある男性は好きだった。

元旦那がそういうタイプで「かわいい感じの時計がほしいんだよねー」と言ってたり、ぬいぐるみにキュンキュンしたりする人だった。

(離婚しなくて良かったんじゃ、というツッコミには後日言い訳したいから、まあ待て)

パートナーを選ぶ上で「安心感=癒し」は最重要ワードだと思っている。

 

3つ目。男性とした時より、女性とした時のほうが興奮した。

前述のとおり、ハプニングバーに通ってた時期があるのだが、その時に女性とのプレイも何回かした。

男性でも上手い人とのプレイは記憶に残ってるけど、それ以上の感想は特にない。

逆に、女性とのプレイは「またああいうのしたいな…」ってしみじみ思い出すことがある。

余談だが女装子さんともプレイしたことがあって、その時も「5時間くらいはイチャイチャできるな」って本気で思ってた。

彼氏がいた頃は、彼氏とするのが最高って思ってましたけどね。

別れてからはそういう感情、湧かないね…

 

 

答えっぽいもの

 

以上を踏まえて「実はレズビアンだったのか?」と一瞬考えた。

でも、彼氏いたことあるし、男性全般に興味ないわけではない。

なら、バイセクシャル

しっくりこないこともないが、人として魅力的なら、トランスジェンダーでも構わないと考える自分もいる。

となると、パンセクシャル(ざっくり言うとバイセクより守備範囲が広い人)と言えなくもないが…

ただ、どれも決め手に欠ける。

男性としか付き合ったことないし、男性以外に恋愛感情を抱いたとはっきり言える経験がない。

そこで、タイトルと同じ問いをしたくなる。

 

 

神様、人を愛するとはどういうことですか?

 

リリーヴさんの利用から1週間考えてみた。

問いへの答えは「分からない」だった。

そこにたどり着いた時、偶然とあるLGBT用語を思い出した。

 

「クエスチョニング」

 

自分の思う性別・好きになる性別が定まっていない人。

またはあえて決めない人。という意味。

今の私の状態にぴったりだと思った。

 

 

心と体は女性だと思ってるので、そこに違和感はないけど、好きになる性別はまだ曖昧。

いずれ答えが出るかもしれないし、出ないかもしれないし、どっちでもいいけど、これからはこのように自己紹介してみよう。

 

性自認は女性、性的指向はクエスチョニングです」